【感想】コロロギ岳から木星トロヤへ

超時空生物と、国立天文台腐女子が力を合わせて、
はるか未来、木製トロヤで密室に閉じ込められてしまった少年2人を助けるお話。

以下ネタバレ

タイム・パラドックスもの、異星人交流もの(星人じゃないけど)。
現代のアクションによって、未来の時空に変化が生じるみたいな描写は、おいおいそれ都合が良すぎるだろ!みたいなところもあったけど、許せる範囲。
ただ、最終的にもっと謎解き的な解決を得るのかなと思ったら、カイアクがどかーんで終わってしまったのが、少し残念(モナリザみたいなのを、もっと見たかったかも)。

現代パートは、会話がとんとん進んで、読みやすかったけど、
未来予知能力を持った生き物が現れたにしては、いくらなんでも、社会に動きがなさすぎる気が。
そういう描写を細かくやる気が無いなら、とってつけたみたいな総理大臣のエピソードとか、別にいらないんじゃないか。
あと主人公の女の子の印象が薄い。

トロヤパートは男の子がいちゃこらしてて良いんじゃないですか。

あと、カイアクの声が完全にチェインバーの声で再生されてました。

いろいろ書いたけど、全体的には面白かったです。
特に最後のカイアック視点でのエピローグが、ロマンチックで素敵。
これをやりたかっただけ感はある。
寓話っぽいSFでした。